2014.07.23更新

歯科衛生士ケースプレゼンテーションでは全体的に全身疾患や生活習慣と歯周病の関わりについての発表が多かった。最近はそれらについてメディアでも取り上げられることが多くなっているが、患者さんもいざご自身のこととなるとにわかに信じがたいご様子なので、こちらからのアプローチが大事になる。また、初診時に衛生士としての治療目標を立てること、そして再評価時に振返り考察することの大切さを聞き、特に長期に渡る患者さんにおいては定期的に確認と考察し続ければならないと再認識した。
歯科衛生士特別講演では牧江寿子先生からセルフケアとプロフェッショナルケア(再生療法・衛生士の視点)、土屋和子先生からデンタルNLP:歯周治療におけるコミュニケーションスキルと、大変濃い内容を拝聴した。前者ではブラッシングで良くも悪くも歯肉の状態が変化するので、アポイント毎に評価してご提案し続けていくこと、その細かな内容まで示唆された。プラークコントロールの確実な引き出しをたくさん作っておきたいと思った。セルフケアだけでもプロフェッショナルケアだけでも長期的に安定した予後は得られないので、歯周基本治療の時点から定期メインテナンスの大切さを伝えておくべきである。
後者では歯周病(歯周炎)の復習から、デンタルNLPについて語られた。プラークコントロールの手技を説く時や治療における様々なコミュニケーションの際に、ただ事実を一辺倒に伝えるだけでは伝わらないことは周知である。まず相手を知り、観察し、相手の優位な感覚に合わせる。相手の言語表現にも注意を向け、相手の言語パターンを把握し効果的な言語を用いる。NLPはオバマ大統領なども用いられているコミュニケーション法で、機会があれば深く学びたいと思う。患者さんだけでなく日常のコミュニケーションについて考えさせられる時間となった。

平成26年7月16日
歯科衛生士 福島花明

投稿者: 吉川デンタルクリニック

2014.07.23更新

歯科衛生士シンポジウム「SRPの今を考える」と教育講演「超高齢化社会における歯科衛生士の役割と老年歯周病学の夜明け」を拝聴した。前者では改めて歯の解剖学や手技と概念の歴史的変化からSRPを考慮することにより、自身のインスツルメンテーションの反省と再確認ができた。また、近年話題のプロバイオティクスや抗菌薬とSRPの併用、フルモノクアドラSRP、いずれも有意性は現時点では不明であることがわかり、やはり基本に忠実に行っていくことが近道である。SRPは熟練することで治療成績を高めることが出来るので引き続き研鑽したい。
後者では近年歯科医療技術の向上と国民の口腔保健への関心の高まりにより8020達成者は推定値で38%超、一方で平均寿命の増進により疾病や障害を持ち感染症を起こしやすい高齢者の急増、すなわち増え続ける残存歯は感染リスクの増大を意味する、歯周病が命を脅かす最も身近な疾病となることを示唆された。講演では、口腔リハビリテーションの場でのお話だったが、自身にとっては今診療室に来院されている患者さんにセルフコントロールとプロケアの重要性と継続性の大切さを今まで以上にお伝えしていかねばと感じた。

平成26年7月16日
歯科衛生士 福島花明

投稿者: 吉川デンタルクリニック